プログラムの記号の意味を検索で調べるのは地味につらい……!
というわけで記号の一覧表を作ってみることにしました。
なでしこでは「半角と全角の記号は同じ」でどちらを使ってもかまいません。
ここでは全角記号で表記します。
・四則演算、ビット演算、論理演算(比較)
記号 | 用途 |
---|---|
= | 代入 |
+-*/ | 四則演算 |
% | 割ったあまり |
^ | 累乗 |
<< | 左シフト演算 |
>> | 右シフト演算 |
&& | AND演算 |
|| | OR演算 |
シフト演算の優先順位に注意。 足し算よりあとに実行される。
記号 | 用途 |
---|---|
> | 比較:大きい |
< | 比較:小さい |
>= | 比較:以上 |
<= | 比較:以下 |
≧ | 比較:以上 |
≦ | 比較:以下 |
== | 比較:等しい |
= | 比較:等しい(もし~ならばの間でのみ) |
≠ | 比較:等しくない |
!= | 比較:等しくない |
真ならば1を返す。 偽は0を返す。
マニュアル:単語の切り分けと種類より
記号 | 用途 |
---|---|
# | コメント(行末まで) |
’ | コメント(行末まで) |
※ | コメント(行末まで) |
// | コメント(行末まで) |
/* */ | コメント(複数行・範囲) |
おそらく//、/* */ は半角で書く人が多いと思う。
マニュアル:文字列の指定より
記号 | 用途 |
---|---|
「文字列」 | 文字列 (変数展開あり) |
"文字列" | 文字列 (変数展開あり) |
『文字列』 | 文字列 (変数展開なし) |
‘文字列‘ | 文字列 (変数展開なし) |
& | 文字列の連結 |
記号 | 用途 |
---|---|
「{xxxx}」 | 文字列中の変数を展開 |
「{¥xxxx}」 | アスキーコードの直接埋め込み(xxxxは数値) |
マニュアル:ユーザー定義命令より 関数の宣言関連
記号 | 用途 |
---|---|
●関数名(引数を) | 関数の宣言 |
*関数名(引数を) | 関数の宣言 |
●関数名({参照渡し}引数を) | 引数の参照渡し |
●関数名({=?}引数を) | 省略可能な引数 |
●関数名({=1}引数を) | 引数省略時の初期値 |
●関数名({グループ}引数を) | 引数の型をグループにするとき |
*は●とほぼ同じ。
なでしこエディタの[関数列挙]で*は引っかからない。
記号 | 用途 |
---|---|
変数名は~イベント | イベントの設定 |
変数名とは変数 ←セッター | セッターの設定 |
変数名とは変数 →ゲッター | ゲッターの設定 |
~(チルダ)は ~ の半角あつかい。
「→」はグループメンバのアクセスにも使われる。
マニュアル:グループ分け(オブジェクト指向ライク)より
・グループの宣言、メンバ
記号 | 用途 |
---|---|
■グループ名 +ミックスグループ名 | グループの宣言、ミックスグループ |
・メンバ名 | メンバの宣言 |
・メンバ名 ←セッター →ゲッター | メンバにセッターゲッターを設定 |
・グループのメンバへのアクセス
記号 | 用途 |
---|---|
グループ名のメンバ名 | 「の」でメンバ変数にアクセス |
グループ名.メンバ名 | 「.」でメンバ変数にアクセス |
グループ名→メンバ名 | 「→」でメンバ変数にアクセス |
グループ名@「メンバ名」 | 「@」でメンバ変数にアクセス |
「@」はハッシュの記号としても使われる。
機能の違い・使い分け
「の」はプログラム起動時にメンバのチェックを行う。
「.」はプログラム起動時にメンバのチェックを行う。(「の」と同じ)
「→」はプログラム起動時にメンバのチェックを行わない。
「@」はプログラム起動時にメンバのチェックを行わない。
「@」はメンバ名を変数で指定できる。(ほかのアクセス方法ではムリ)
動的生成(~を~として作成)をした場合はとりあえず「→」を使っておけばOK。
余談:グループには「イベント部品」「自身」という予約語がある。
「イベント部品→テキスト」とか「自身→テキスト」みたいに使う。
マニュアル:配列変数とハッシュより
記号 | 用途 |
---|---|
配列変数[1] | 配列要素へのアクセス |
配列変数¥1 | 配列要素へのアクセス |
二次元配列[1][2] | 配列要素へのアクセス |
二次元配列¥1¥2 | 配列要素へのアクセス |
二次元配列[1,2] | 配列要素へのアクセス |
二次元配列¥1,2 | 配列要素へのアクセス |
機能の違いはないので、お好みで。
・ハッシュ
記号 | 用途 |
---|---|
@ | ハッシュ記号(変数名@ハッシュキー) |
「@」はハッシュ(辞書)のほか、グループメンバの参照でも使う。
・プリプロセス命令
記号 | 用途 |
---|---|
! | プリプロセス命令 |
使用例のほうがわかりやすい。
使用例 | 用途 |
---|---|
!「nakonet.nako」を取り込む | プラグイン(nakoファイル)を取り込む |
!変数宣言が必要 | 宣言しなかった変数があるとエラーになる |
!変数宣言が不要 | 未定義の変数があってもOK(初期状態) |
!変数初期化が必要 | 変数初期化の強要 |
!変数初期化が不要 | 変数初期化の強要を解除(初期状態) |
!変数名 = 32 | グローバルな定数の宣言 |
!母艦設計=「//プログラム文字列」 | 母艦が表示される前に実行するプログラムを書く |
!Sにネームスペース変更 | 名前空間を変更する |
・その他
記号 | 用途 |
---|---|
$ | 16進数($FFで255など) |
、 | 次の行に続く(行末に書いた時) |
。 | 文章区切り |
; | 文章区切り |
▲ | 「飛ぶ」命令に使うラベル |
: | ネームスペース |
記号 | 用途 |
---|---|
? | 雰囲気づくり(意味なし) |
「?」は下記のような書き方を想定している。
「設定.ini」が存在する?
もしそうならば「設定.ini」を開く。
間違いや抜けている記号があったら変更していきます。